「翻訳ならChatGPTやGoogle翻訳で十分では?」——よくいただく質問です。でも、お店のメニューを汎用AIに説明させると、ある日こんなことが起きます。外国人のお客様が串カツの写真を撮ってAIに尋ねたとき、AIは堂々とこう答えました。「豚肉 または 鶏肉です。」
「豚 or 鶏」——言い切れないのに、自信満々
これは実際に起きた出来事です。串カツの中身は、衣に包まれていてAIには見えません。だからAIは推測するしかなかった。問題は、推測したこと自体ではなく、分からないのに分かったような顔で答えたことです。
テストで答えを二択に絞った学生が「どっちかは当たるでしょ」という顔で提出してくる——まさにあの感覚です。けれど、串カツの中身で "or" は許容できません。豚肉なのか鶏肉なのかは、その人が食べられるかどうかを左右する、決定的な情報だからです。
AIは万能でも超人でもない。文化と文脈の前では、ただの優等生に戻る。優等生は間違えないのではなく、分からないときに分かった顔をする。
汎用AIは、料理に関しては「物知りな留学生」
ChatGPTのような汎用AIは、語学はとても堪能です。でも料理に関しては、こんなレベルにとどまります。
- レシピの違いが分からない(味噌汁と豚汁の違いを説明できない)
- 文化的な背景を理解していない
- 宗教上の配慮があいまい
- アレルゲン情報を正確には知らない
見た目が似ていても、中身がまったく違う料理はたくさんあります。たとえば、同じ白いスープのラーメンでも中身はバラバラです。豚骨白湯は豚100%で宗教上は完全にNG。鶏白湯は鶏ベースで、ハラール対応できる場合もある。魚介白湯はまた線引きが別で、豆乳白湯は植物性——。写真や名前が同じでも、宗教・アレルギー・文化の中身はまったく違う。AIは写真だけでは、これを正しく判断できません。
「推測で答える」が一番こわいのは、アレルギーと宗教
料理名の誤訳なら、まだ笑い話で済むかもしれません。でも、アレルギーや宗教の対応を推測で答えるのは、お店の信頼に関わる事故です。
- 「山うに豆腐」を "Sea Urchin"(ウニ)と直訳——実際はウニ不使用の発酵調味料。アレルギーの誤解を招く。
- 「飛龍頭(ひりょうず)」を肉料理と推測——実際は豆腐ベースの精進料理。
- 出汁に何が使われているか推測——魚由来ならハラール不可。命に関わる人もいる。
お客様は、AIの答えを信じて口に入れます。「たぶん大丈夫」では、お店もお客様も守れません。
解き方は「推測させない」こと
では、どうすればいいのか。答えはシンプルで、AIに推測させず、お店の本当の情報だけを答えさせることです。OmiseAIは、そのために作られました。
- 独自のアルゴリズムで、AIがメニューの約9割を自動で構造化する。
- AIが自信のない信頼度の低い箇所だけ、店主が確認して正解を入力する。
- こうして出来た「店主確認済み・推測ゼロ」のデータだけを、お客様に届ける。
串カツなら、お店が「これは牛肉です」と一度教えれば、AIはもう「豚 or 鶏」とは言いません。料理の意味を構造として整理しておくから、勝手なことを言わないAIになるのです。
ChatGPTは「知らないこと」も埋めて答えようとします。OmiseAIは、知らないことは店主に聞き、確認できた事実だけを答えます。賢いふりをするAIではなく、ウソをつかないAI。飲食店の現場で本当に必要なのは、後者です。
まとめ
翻訳アプリや汎用AIは便利ですが、あなたのお店の料理の"中身"までは知りません。知らないことを推測で埋めてしまうのが、汎用AIの限界です。
OmiseAIは、AIと店主が一緒につくった正解データで接客します。だから、串カツを「豚 or 鶏」とは言わない。アレルギーや宗教の質問にも、自信を持って答えられます。お店の信頼を守りながら、世界中のお客様に料理の価値を正しく伝えませんか。



